山奥の秘境五木村へ
今回は五木と人吉へ。
間違いなく今までで1番ハードなライドでした。
朝7時に家を出発。
長時間のライドになるので、いつものツールケース+最近つけてないサドルバッグも装備。
まずはクレアまで行きます。
3号線をずっと下っていくのも面白くないので、県道32号線で南下。
車も割と少なく、なかなかいいコースでした。
3号線に合流したら道の駅竜北で休憩。
日差しはありますが、風が寒くて服装が難しい。
ウインドブレーカーとネックウォーマーを出したりしまったり。
立神峡へ寄り道。
この後は県道25号線をひたすら登って五木へ向かいます。
ヤバそうなニオイがプンプンするぜぇ……
初めは斜度もゆるく、これ余裕じゃ?と油断していましたが………
しんどい。
写真では全く伝わらない(そもそも写真撮れてない)のが残念。
途中から路面ガタガタの斜度キッツキツ。
「これは補給のためだ、決してこの登りに負けたわけではない」と自分に言い訳をしながら、何度も止まる。
汗は滝のように流れてきますが、山だからか日陰に入ると冷えるのが辛い。
正確な距離はともかく、体感で15〜20kmくらい登った感覚。
登っても登っても終わりません。
五木村ってほんとに存在するんだろうか………
「分け入っても分け入っても青い山」が頭の中で無限ループされる精神状態。
なんとか登りきりました。
よくここまで来れたな……と自分を褒めたくなる眺めです。
ここからは下りのようです。
スリリングなコースをズイーンと下って、道の駅五木に到着。
なんか凄い。
凄いという感想しか出てきません。
なんだろう……谷が凄い。(適当)
五木には初めて来ましたが、予想以上の山奥感。
住民の人どうやって生活してんだろう。
そういえば五木は夏目友人帳の舞台かなんかなのか。
景色を眺めながら人吉へ。
ここで昼飯を食いながらゆったりと2時間ほどの休憩。
ゆったりしすぎてちょっと寝てました。
この時点で16時。
これ今日中に帰れるのか。
もう日も傾き始めています。
ここまでの距離を帰らないといけないのか……
帰るのがひたすらしんどいというロングライドあるある。
また五木を通ると確実に死ぬことがわかっていたので、球磨川沿いを帰ることにします。
肉体的にも精神的にも、人吉〜八代のこの区間が1番辛かったです。
すぐに球磨川沿いの道に入ってからすぐに暗くなってしまい、そのままずっっっっっっと闇の中を1人で走る。
車もたまに通りますが、街灯は少なく、変な鳴き声のようなものも聞こえてきます。
夜の山道をここまで長時間走ったのは初めてです。
どこまでも続く暗闇に発狂しそうでしたが、「ようこそジャパリパークへ」をひたすら歌い続けることによってなんとか正気を保てました。
ようやく八代へ到着。
街の明かりが見えたときの安心感といったら。
いいルートを探す気力もなかったので、ここからは3号線を通って帰りました。
あまりの寒さでアニメみたいに歯がガタガタ。
もうこの辺りからは疲労がたまり過ぎて「あれ……?自転車ってどうやって乗るんだっけ?」という状態。
本当に帰り着けるのかわからなくなってきましたが、不思議なことに途中からほとんど疲労を感じなくなり、頭もすっきりしてペダルが軽くなったような気がしました。
寒い、きつい、というような感情も消し飛び、心は穏やかに、ただただ無心。
ランナーズハイ的なアレでしょうか。
そんな感じで。
いつの間にか家に到着。
23時過ぎくらい。
普通に風呂に入って飯を食って就寝。
さすがに疲れていたのか…
昨日人吉ライド行ってから12時間寝てた pic.twitter.com/RrRpcMdHEP
— けりん (@akkellin) 2017年3月29日
それと今回のライドで1日の最長記録を更新。
頑張った。
暖かくなればまだまだいけそうです。
今回の走行距離:277km