LEZYNE MEGA GPSのナビとマップについて色々と
現時点(ベータ版)での使い心地など。
LEZYNE MEGA XL GPSのナビとマップを色々いじくってみた感想です。
結論から言うと、
ナビ→簡単で使いやすい。90点
マップ→慣れれば普通に使える。75点
個人的にはこんな感じ。
MEGA Cの方がカラー表示で見やすいと思いますが、使い方自体は多分同じっぽいです。
また、アプリの「Lezyne GPS Ally v2」やPCサイトの「GPS Root」についてはSUPER GPSについての他の方のブログなどにたくさん情報があるので、詳しい説明は省きます。
まずはナビ(ターンバイターン方式)から。
アプリからナビゲートの画面を開き、目的地をタップするといくつかルートの候補を挙げてくれます。
その中からどれか選んで「GO」を押すと、サイコンへナビデータが転送されて、ナビがスタート。
「ルート作成」をすれば、ナビのスタート地点や経由地を自由に決めることができます。
スタート地点を熊本城にして、
ゴールを阿蘇の草千里にするとこんな感じ。
ルートを候補から選んでGO。
また、gpxファイルを読み込むこともできるので、ブルベでのナビなんかにも使えると思います。(ブルベ出たことないけど)
ナビの画面はこれ。
次の曲がり角までの距離と曲がる方向、道や交差点の名前が表示されます。
同時に速度と走行時間が見れるのもいいですね。
ここの表示項目が変えられるようになればもっといいかな。
んで、曲がる地点が近づいてくると、100m・50m・20mごとにそれぞれ違う通知音が鳴るのでわかりやすい。
もし曲がり角を通り過ぎてコースアウトしても、こういう表示が出ます。
ナビから外れた後のコースの再検索も設定してるつもりですが、動作しているのかいまいちよくわかりません。
まぁマップを見ればだいたいわかるし、元のコース上に戻ればナビが再開するので問題なし。
マップや計測画面を表示していても、曲がる地点まであと100mになるとポップアップが出ます。(出ない設定にもできる)
ライド中でもアプリからパパッとコースを決めてサクッとサイコンに転送できるので、とても簡単で使いやすいですね。
初回のみ転送中に何故かエラーが出ましたが、その後は素早く繋がるようになりました。
次にマップについて。
MEGA GPSには元々マップデータが入っていないので、自分でマップデータをダウンロードし、サイコンにデータを入れるとマップが表示されるようになります。
(ちなみにスマホからbluetoothでマップデータをサイコンに送るとものすんごい時間がかかるので、PCを使った方が絶対にいいです)
マップデータが無い状態でのマップ画面(ナビ使用中)はこんな感じで、矢印で方角とコースがわかるようになっています。
正直これでも特に不満はないのですが、せっかくなのでマップデータを入れてみることにします。
データはGPS Rootからダウンロードできます。
ここからがちょっと面倒なのですが……
まず、MEGA GPS本体の容量は63MBくらいしかないので、日本地図をバーンと全部ぶち込むのは無理です。
そのため、細かく区切ったマップファイルを入れていくことになります。
一度にダウンロードできる範囲は最大70km×70kmくらい。(サイコンにこれだけしか入らないということではありません)
縦横の長さは自由に変えられます。
熊本だとこのくらい。
東京辺りだとこんな感じ。
上の範囲でファイル容量は熊本→約5.8MB、東京→約14MB。
そしてこの細かく区切ったファイルをいくつかサイコンに入れることによって、そこそこの広範囲をカバーすることができます。
例えば九州全域をカバーしようとすると、だいたい合計28MB・6つのファイルが必要になります。
都会はマップファイルのサイズも大きくなるので、関東地方全域だともっと容量が必要になりますが、63MB以内にはなんとか収まるんじゃないでしょうか。
なんにせよ普段走る地方+αくらいのデータは普通に入るので、何千kmもぶっ続けで走るような猛者でなければ特に問題ないと思います。
また、飛行機や電車で頻繁に遠くへ行くという場合。
マップファイルの作成とダウンロードは少し手間ですが、一度用意してしまえばPC〜サイコン間でのやりとりは簡単なので、関東フォルダ、関西フォルダ、のようにデータをまとめておいて、その都度マップファイルを入れ替えればよさそう。(そんな飛び回らないから知らんけど)
んで実際にマップファイルをサイコンに入れて、ナビと一緒に使ってみました。
同じ場所をグーグルマップで。
お〜なかなかいいんじゃ?
サイコン上ではスクロールできませんし、地名も出ませんが、マップデータ無しの状態よりもコースがよりわかりやすくなりました。
曲がる方向や、曲がった先の道を把握したいなど、ナビの補助的なものみたいですね。
それとバックライトボタン長押しで2回拡大できます。
地図データの境目に来ましたが、少し範囲をかぶせておいたためか、特に途切れることもありませんでした。
ただ、このマップは全ての道を網羅しているわけではないようなので、マップに表示されないような裏道(山道?)を通っている時に、マップが消えたりナビの方向がおかしくなったり、というような不具合が起きました。
ここは左折するところですが……
何故か右斜めに行けという指示が。
しかもマップが表示されなくなりました。(正しいコースは表示されてる)
こういうバグが起きても、コースアウトはちゃんと知らせてくれたのでまぁOKですね。
マップ画面を見ればどっちに曲がるべきかわかるし。
それと、交差点でなくても急カーブで曲がる指示が出ることもありました。
こういう右カーブで
右折指示。
ここは左に細い道があるので微妙なところですが、今後同じような場面で若干迷うこともあるかもしれません。
まぁサイコンを100%信用するとアレってことですね。
自分を信用していればOK。
以上、ナビとマップを色々いじくってみた感想でした。
マップについては現在ベータ版で、秋に正式版がリリースされるとのこと。
細かい不具合や怪しいところはそのうち修正されると思います。
MEGA GPS単体ではナビやマップが使えないため、スマホ依存型のサイコンともいえますが、今どきスマホを持たずにライドに行く人はあんまりいないと思うので特に問題ないと思います。
そもそもサイコンのちっさい画面で地図見るよりスマホでグーグルマップ見た方がいいし、簡単なナビだけできればよくない?と……
もっと高機能なマップやナビが使いたい、という場合はお金出してGarminやWahooを買った方がいいですね。
MEGA GPSのマップは必要最低限、なので高級サイコンのようなものを期待するとガッカリかもしれません。
個人的にはナビとマップはどうでもよかったのですが、試しに使ってみたら意外と便利で満足しています。
あ、そういえばナビのコースを決める基準?のようなものも設定できます。
でもところどころ「えっそこ行く?」って感じなので、もうちょいナビが賢くなると嬉しいかな〜。